こすりつける一人時間 ― 女性の「マンズリ」の基本
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ネットでは、女性が性器をこすって心地よさを味わう一人時間を「マンズリ」と呼ぶことがあります。指で触れるやり方は女性編の第7章にくわしくまとめているので、このページでは、枕やクッション、丸めたタオルなどに体をあずけて、腰を動かしてこすりつけるやり方を中心に紹介します。手を使わないので、指が疲れやすい人や、指だと刺激が細かすぎると感じる人にも向いています。
研究で分かっていること
物にこすりつけるやり方だけを調べた研究は、見当たりませんでした。ここでは、女性の一人時間や触れ方の好みを広く調べた調査から、関係のある点を紹介します。
- ドイツの女性425人(平均26.6歳)への調査では、いちばん多い姿勢はあお向け(76.6%)でした。66.3%の人が「いつも同じやり方」と答え、39.6%の人は「年月とともにやり方が変わった」と答えています(Burri, Carvalheira, 2019)
- アメリカの女性1,055人(18〜94歳)への調査では、好みの強さは「とても軽く」「中くらい」がそれぞれ約3分の1、「しっかり」は約1割でした。動かし方は「上下」が63%、「円をえがく」が52%と、人によってさまざまでした(Herbenick ら, 2018)
つまり、心地よい強さや動かし方は人によって大きく違い、あお向けで指を使う以外のやり方を選ぶ人もいる、ということです。こすりつけるやり方は、「中くらいから、しっかりめの、広い面での圧」が好きな人に合いやすい形です。
使うものと準備
- こすりつけるもの:硬めの枕、クッション、バスタオルを丸めて輪ゴムかひもで留めたものなど。角や縫い目、ファスナー、ボタンが当たる部分は避ける。やわらかすぎると圧が逃げ、硬すぎると痛みのもとになるので、手で押して少し沈むくらいがよい
- カバーをかける:洗えるタオルやカバーを1枚かぶせる。終わったら洗う。直接触れるものを清潔に保つと、かゆみやかぶれを防ぎやすい
- 下着は着たままでもよい:最初は綿の下着や薄手のショーツの上から始めると、刺激がやわらぎ、こすれによるひりひりも起きにくい。慣れて直接にする時は、性器に使えると書かれた水溶性のローションを少しつけ、カバーはタオルにする
- ベッドの音:きしむ時は、床に厚手のマットやヨガマットを敷いて行うと静か
3つの姿勢
強さは、「軽い」(体重をほとんどかけない)、「中くらい」(腰を少し沈める)、「しっかり」(体重をあずける)の3段階で考えます。どの姿勢も「軽い」から始め、1つの姿勢を少なくとも2〜3分続けてから良し悪しを決めます。
- またがる:ベッドや床の上で、丸めたタオルや縦に置いた枕にまたがり、両ひざをつく。上半身を少し前に倒して、両手を前につくと体重を調整しやすい。腰を前後にゆっくり揺らし、恥骨(性器の上の硬い骨)のあたりからクリトリスのあたりに圧が当たる場所を探す。1往復に2〜3秒の速さから
- うつぶせ:うつぶせに寝て、腰の下に枕やクッションを入れる。腰を小さく上下か前後に動かす。体重がかかりやすいので、強すぎる時は胸の下にも枕を入れて、腰にかかる重さを減らす
- 太ももではさむ:あお向けか横向きで、丸めた小さなタオルやクッションを太ももの間にはさみ、太ももを閉じたりゆるめたりする。腰の動きが少なく、静かにできる
当てる場所を少し上にずらすとクリトリスのあたり、下にずらすと入り口のあたりに圧がかかります。数cmずつ動かして、いちばん心地よい場所を見つけてください。
高めていく流れ(10〜20分の一例)
- 最初の3〜5分:下着の上から、「軽い」強さで、ゆっくり揺らす。場所を数cmずつ動かして探す
- 次の5分:心地よい場所が決まったら、そこで「中くらい」に上げる。速さは一定に保つ
- 高まってきたら:強さや速さを急に変えず、同じリズムを続ける。上の調査でも、合う動かし方は人それぞれでした。途中で変えて高まりが下がった時は、前のリズムに戻す
- 終わったら:カバーを洗い、性器はぬるま湯で軽く流す。石けんで中まで洗う必要はない
経験者のあいだでよく語られる工夫(研究の裏付けはない)
- 胸と組み合わせる:またがる姿勢で手が空くので、片手を胸に置く人も多い。触れ方はチクニーのページにまとめています
- 丸めるタオルの太さを変える:太いほど圧が広く、細いほど一点に集まる。日によって変える人もいる
- 脚に力を入れすぎない:脚をぴんと伸ばして力を入れると高まりやすい、という声がある一方で、その形でないと届かなくなった、という声もある。いくつかの姿勢を交互に試しておくと、やり方の幅が広がる
- 好きな物語で気持ちを温める:気持ちが高まっていると、圧の心地よさを感じやすいという声は多い
気をつけたいこと
- こすれ・ひりひり:乾いたまま強くこすり続けると、皮ふが赤くなったり切れたりする。ひりひりしたら、その日はやめる。続く時は第6章の受診の目安を見る
- 清潔:こすりつけるものは毎回洗えるカバーをかける。家族と共用のクッションは使わない。かゆみ、においの変化、おりものの変化が続く時は婦人科へ
- おしっこの通り道:入り口の近くには尿道の出口がある。終わったあとにトイレに行っておくと安心という人が多い。排尿の時の痛みや、何度もトイレに行きたくなる症状が出たら、膀胱炎のこともあるので受診する
- 強すぎる圧を長く続けない:しびれや痛みが出たら、強さを一段下げるか休む。痛みを我慢して続けない
修行のお題 次の一人時間で、バスタオルを丸めたものに下着の上からまたがり、「軽い」強さで3分、場所を少しずつ動かしてみましょう。いちばん心地よかった場所と姿勢を、1行メモに残してくださいね。
痛み、出血、ただれ、強いかゆみが出たら、その場でやめてください。同じ症状が続く時は、婦人科で相談しましょう。
参考にした資料
- Burri A, Carvalheira A(2019)Masturbatory Behavior in a Population Sample of German Women. Journal of Sexual Medicine, 16(7):963–974
- Herbenick D, Fu TJ, Arter J, Sanders SA, Dodge B(2018)Women's Experiences With Genital Touching, Sexual Pleasure, and Orgasm: Results From a U.S. Probability Sample of Women Ages 18 to 94. Journal of Sex & Marital Therapy, 44(2):201–212