やりすぎのこすれ・ひりひりの手当て ― 休ませ方と受診の目安
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夢中になって長く続けたあと、性器の皮ふがひりひりする、赤くなる、お風呂でしみる。男性にも女性にも、よくあることです。多くは摩擦による軽い皮ふの刺激ですが、手当てを知らずに続けると長引きます。また、似た症状の中には、受診が必要な感染症がまぎれていることもあります。このコラムでは、こすれた時の手当ての流れ、次から防ぐ工夫、受診の目安をまとめます。
ひりひりの正体:摩擦による皮ふの刺激
アメリカ国立医学図書館の医療事典(MedlinePlus)は、皮ふと皮ふ、または皮ふと衣類などがこすれて起きる刺激を「こすれ(Chafing)」と説明しています。性器のまわりは皮ふが薄く、とくにこすれやすい場所です。一人時間で起きやすいきっかけには、次のようなものがあります。
- ローションなしで、乾いたまま続けた
- 握りや当てる力が強い、時間が長い
- 同じ日に何度もくり返した
- 道具のふちや素材が肌に合わない
- 洗いすぎ・せっけんの使いすぎで、もともと肌が荒れていた
まずやること:手当ての流れ
- その場でやめる:アメリカ皮膚科学会(AAD)は、痛みや違和感が出たり、皮ふが赤くなったりしたら、すぐにその動きをやめるようすすめています。続けると水ぶくれになることがあります
- ぬるま湯でやさしく流す:ローションや汗を流す。せっけんは控えめに
- 押さえて乾かす:タオルでこすらない
- ワセリンを薄くぬる:MedlinePlusは、こすれた所にはワセリンなどを、皮ふが落ち着くまで使うよう案内しています。ぬるのは外側の皮ふだけにして、腟の中や尿道の口には入れない
- ゆったりした綿の下着にする:きつい下着やざらざらした生地は避ける(MedlinePlus)
- 落ち着くまで一人時間はお休み:こすれのもとになった動きは、皮ふが落ち着くまで控える(MedlinePlus)
水ぶくれができたら
AADによると、こすれでできた水ぶくれは、多くが1〜2週間で自然に落ち着くので、つぶさずにそのままにしておくのが基本です。そして、皮ふが元どおりになるまで、原因になった動きを再開しないこと、とされています。
ただし、性器の水ぶくれは、こすれだけが原因とはかぎりません。小さな水ぶくれがやぶれて赤いただれになる、ちくちく・ひりひり・かゆみが先に出る、といった症状は、性器ヘルペスのこともあります(NHS)。こすれに心当たりがあっても、水ぶくれやただれが出た時は、自分で決めつけずに受診してください。
次から防ぐ工夫
- ローションは「始める前から、たっぷり」:乾いてきたら途中で足す。選び方は男性編・女性編の「はじめる前の準備」の章にまとめています
- 強さと時間を見直す:強い握りや、長時間同じ所をこする癖は、こすれの原因にもなります(男性編:やめたい癖と直し方)
- 途中で一度休む:15分ほどたったら一度止めて、肌が赤くなっていないか確かめる
- 回数より間隔:ひりひりが残っている日は、続けて行わない
- 道具のふちや素材を確かめる:当たって痛い所がある道具は、使い方を変えるか、使うのをやめる
受診の目安
次のような時は、男性は泌尿器科か皮膚科、女性は婦人科か皮膚科で相談してください。
- 1〜2週間たっても落ち着かない、または悪くなっている
- 水ぶくれ、ただれ、膿(うみ)が出ている
- 腫れや強い痛みがある、熱が出た
- おしっこの時に痛む、いつもと違う分泌物やおりものが出る
- 出血が止まらない、しこりがある
- 同じ症状を何度もくり返す
性感染症が心配な時は、保健所などで無料・匿名の検査を受けられます。症状がある時は、病院やクリニックへの受診がすすめられています(厚生労働省)。
このコラムは、軽いこすれの手当ての目安です。病気を見分けたり、治したりするものではありません。市販の薬を使う時は、性器に使えるかを説明書きや薬剤師に確かめてください。症状が強い時、迷う時は、早めに受診しましょう。
修行のお題 次の一人時間は、ローションを始める前から使い、15分たったら一度手を止めて、肌の様子を見てみましょう。赤みが出やすい日・出にくい日を、記録アプリ「修行帳」にメモすると、自分に合う強さと長さが分かってきます。